レジン(樹脂)は合成樹脂の一種で、石油を原材料とした化学合成物質であり、プラスチックの仲間です。歯科材料のレジン(樹脂)はペースト状で、光を当てると固まる光重合型が普及しています。補綴治療にはとても使い勝手の良い材料です。また審美性に優れていることから、虫歯の詰め物に積極的に使われているのです。
しかし、レジン(樹脂)も生体にとって異物であるため、人によっては歯科金属と同様にアレルギーを引き起こすことがあります。さらにレジン(樹脂)は柔らかい材料であるため、咀嚼力による摩耗によって噛み合わせが崩壊してしまうという問題があります。
(最近こうした患者さまが増えています)
もう1つは、レジン(樹脂)に内分泌攪乱物質(ホルモン攪乱物質)であるビスフェノールA、ノニルフェノール、オクチルフェノールなどの化学物質が含まれているものがあり、これが体内汚染を引き起こします。
ビスフェノールAの害が一般の人にも知られるようになったのは、1997年に刊行された「奪われし未来」(シーア・コルボーンら著/翔泳社)がきっかけです。世界各地で動物の奇形やメス化などの異常現象が公表され、その原因として環境中に放出された内分泌攪乱物質の影響が明らかになりました。ビスフェノールAはこうした物質の1つです。動物実験ではマウスがメス化することが確認され、女性ホルモンに似た作用があることが分かったのです。
その後、アメリカの調査で人間の体内からビスフェノールAがかなりの確率で検出される結果となりました。なぜ体内に化学物質が入り込んだのか実験を重ねると、合成樹脂から洗剤やトマト缶の酸・高温の液体への接触によって溶け出し、口から取り込まれ、体内汚染を起こしていることが分かったのです。
「体に害のないものを」という思いから、天然由来の洗剤やシャンプーなどを選んで使用している方は多いはずです。しかし、日用品としての食器やプラスティック製品に関しては、それほど気にかけていないのではないでしょうか?
身の周りのプラスティック(ポリカーボネート)製品には、人体に有害な化学物質が含まれています。食卓で使うコップはガラス製や陶器でも、洗面所で歯磨き用に使うコップはプラスティック製という家庭が多いでしょう。実はこのプラスティック製のコップの多くに、人体に悪影響を及ぼす化学物質が使われているのです。
その代表とも言える成分がビスフェノールA、オクチルフェノール、ノニルフェノールです。これらの物質は「内分泌攪乱物質」いわゆる「環境ホルモン」と呼ばれるもので、体内に入るとホルモンのように働いて内分泌系の機能を変化させてしまいます。プラスティック製品のほか、合成洗剤や歯磨剤などにも含まれておりとても身近なため、気づかぬうちに健康リスクを広げてしまう可能性があります。
ビスフェノールA、オクチルフェノール、ノニルフェノールといった注意が必要な内分泌攪乱物質は、次のようなアイテムにも使われています。
高温で溶け出す危険性があるため、特に食器類など口に触れるものは注意が必要です。出来れば安全な素材のものに切り替えましょう。
ウレタン塗装されている箸やお椀
塗装無し、または本漆塗りのものに変える
プラスティック製の食器
ガラス製や陶器の食器などに変える
プラスティック製の食材ストッカー
ガラス製、陶器などに変える
プラスティック製のまな板、ゴム製の調理器具
木製に変える
弁当箱や水筒のキャップ
熱湯などに長く浸け置かない
カップ麺の容器
丼などに中身を移し、容器のまま食べない
歯科材料(レジン、ハイブリッドセラミックス)
セラミックス製・ジルコニア製に変える(適合を追求して化学物質である接着剤(有害)の量を減らす)
歯磨き剤・含嗽剤
合成界面活性剤フリーなど化学物質が入っていないものを選ぶ
洗濯用洗剤、食器用洗剤
合成界面活性剤フリーのものを選ぶ
シャンプー、コンディショナー等
合成界面活性剤フリーのものを選ぶ
化粧品
生理用ナプキン、紙オムツ
布製が安心
食品ラップ
熱湯などに長く浸け置かない
使い捨てコンタクトレンズ
ガラス製のコンタクトレンズか眼鏡に変える
歯科材料(レジン、ハイブリッドセラミックス)
セラミックス製・ジルコニア製に変える(適合を追求して化学物質である接着剤(有害)の量を減らす)
歯磨き剤・含嗽剤
合成界面活性剤フリーなど化学物質が入っていないものを選ぶ
様々な研究によって、環境ホルモンが野生動物の生殖機能の異常などを招いているという報告があり、人体への影響も無視できないとしてWHO(世界保健機関)でも注意を呼びかけています。
赤ちゃんにミルクを与える際に使う哺乳瓶は殆どがプラスティック製ですが、その成分にはビスフェノールAが使用されています。ヨーロッパでは、人体に害を及ぼす可能性のある化学物質の使用に際して法律(REACH)で厳しく規制し、使う際に注意を払うよう警告しています。特に影響を受けやすい乳幼児が使うものに関しては厳しくチェックし、哺乳瓶へのビスフェノールAの使用を既に禁止をしています。
ビスフェノールAに関して、日本では2008年に厚生労働省が「成人への影響は現時点で確認できないが、公衆衛生上の見地から、摂取をできるだけ減らすことが適切」と発表。使用料などのガイドラインを設け、メーカー側に規制を求めています。逆に言えば、毒性試験に基づいて人体に害がないとされる量であれば使用を認めているわけで、全面的に使用を禁止しているヨーロッパ諸国の対応とは明らかに温度差があります。
哺乳瓶やプラスティック製のおもちゃなどは、乳幼児が直接舐めたりかじったりするものです。それを熱湯消毒すれば有害物質が溶け出す危険性があります。微量であっても毒性のあるものが使われているという事実を知り、扱い方に注意を払って可能な限りリスクを回避するべきです。
常に接触していて持続的に溶け出す可能性がある歯科材料のレジン(樹脂)・使い捨てコンタクトレンズ・化粧品などの影響は無視できません。一度に入ってくる量は微量でも、それが長年続けば体内から殆ど排出されずに蓄積し、やがて様々な症状が現れてくると考えられます。
ビスフェノールAなどの害が明らかになった際、歯科材料のレジン(樹脂)についても当然ながらその危険性が問題になりました。レジン(樹脂)は24時間365日過酷な環境である口の中に存在しています。ビスフェノールAなどが口の入る仕組みを考えれば、唾液による湿潤状態、食べ物の酸、熱(0~100℃の温度変化)など体内に入りやすい環境は揃っています。あるいは、噛んだり歯ぎしりなどの摩擦で粒子化し、体内に取り込まれる影響もあるでしょう。
しかし、アメリカの歯科医師会は「ビスフェノールAは内分泌攪乱物質としての可能性が高い」と認めながらも「溶出試験で検出されなかったことから科学的根拠はない」という見解を出しています。「歯科のレジン(樹脂)は<ビスフェノールGMA>に加工されていて、溶出しにくい状態になっているので問題がない」とも言われています。
日本ではこのアメリカの結果を踏まえ、安全だと言っています。しかし、このような見解が後に覆された例を私たちは数多く見聞きしてきました。また、当医院の患者さまにはレジン(樹脂)が体に合わない人がいることも事実であり、レジン(樹脂)を外した結果、体の不調が改善したケースがたくさんあります。
その一部を紹介しましょう。化学物質による体内汚染が原因ではないですが、レジン(樹脂)を除去した瞬間に身体の症状が改善したことより、歯に詰められたレジン(樹脂)自体が身体に悪影響を与えていたと考えられます。
化学物質による体内汚染が原因である身体への害は日常の臨床では証明しにくいですが、以下の映像はレジン(樹脂)そのものによる身体への害が疑われる体験談や映像です。
動画内の会話を読む
初診日:平成30年7月6日
全身症状の改善のための歯科治療開始
今日はそれほど肩こりは強くないんですね?
しいて言えば右の首筋(が凝っている)ですか?
こっち(右側)には回るんですけど、(左側には)この辺ぐらいしか(回りません)
その原因は右上の7番の金属なんですね。
だからその金属を取ればそこは楽になります。
前歯(の見た目)が気になるということで先(最初)に綺麗に治しましたけどね。
身体的(歯と身体の関係的)には右(側)のハリが有るんで上(右上の7番)の金属を取ればいいです。
治療前の症状の確認
平成30年7月6日、右側の首がちょっと張るんですね、どの辺が張りますか、押さえてください。
そこですね、首を左右に向けてください。片方向きにくいですね。左側向きにくいですね。
そこで張りますね、それが今の状態です。
重心はつま先、踵、右、左どちら側にありますか?
重心は後ろ側にあります。
噛み合わせは右が高い左が高いどちらが高いですか?わからなければ分からないで結構です。
わからないです。
噛み合わせは(左右どちらが高いか)分からないけれど重心は後ろで左を向いた時に首が張ると、今から右上の7番(の歯科金属を)取りますね。
不適合歯科金属の除去
右上7番の歯から除去した歯科金属
歯科金属除去後、症状の改善の確認
ではスリッパを脱いでください。
足の重心が後ろにあると言っていたのはどうですか?変わらない?
いえ、(重心が)前に来ました。
(重心が)前に来たのが分かります?
はい。
首を左に回した時に張っていたのはどうですか?
あっ、いきます(回ります)。
張りはどうですか?首の張り。
無いです。
取れましたか?
はい。
今(左首筋が張っていた)のは(右上の7番の歯科)金属が原因だったんですね。
金属が重心も(後ろに)変えてたし、右の(首筋の)張りも原因でしたね。
凄いとこまで行きます。(凄く後ろまで首が左に回ります)
可動域が広がりましたね。たくさん(首が)回るようになりました。(首の)張りも取れてますよね。
(歯科)金属が1個(口の中に)入るだけで重心も変わるし、首の張りも変わります。
重心が前に行きます。
可動域が広がりましたね。たくさん(首が)回るようになりました。(首の)張りも取れてますよね。
(歯科)金属が1個(口の中に)入るだけで重心も変わるし、首の張りも変わります。
残り(の首の不具合)探してください。どうですか?
重心が前に行きます。
ビックリしました?
はい。
この(歯科)金属は虫歯ではなかったんです。虫歯ではなかったけれど身体には合っていなかったから(外しました)ね。
(歯科)金属が(口の中に)1個だけ入ってたんで、それを取っただけで変わります。
これで口の中はノンメタルと言って(歯科)金属が無くなりました。
ただ、樹脂(レジン)が口の中にちょこちょこ(あちこちの歯に)入っているので、本当はそれも身体には良くないと思うんですけどね。
歯科金属の除去で首が上に向けるようになったが、樹脂(レジン)を除去するとさらに良くなることを提案!
今、(右上の7番の歯から)金属を取って肩凝りとか無くなったと思うんですね。
上を向いた時は(首筋の張りは)どうですか?
そこまでしか行かない?
でも、行くように(上を向けるように)なった方ですね。
行くように(上を向けるように)なった方?
はい、嗽(うがい)がね、上を向いてしにくかったんです。
それ(上を向くのを)ね、僕はもうちょっと(歯の問題が上を向くのを)邪魔していると思うんです。
右下6番の(歯に詰められた)樹脂(レジン)がね、プラスティックの樹脂がね、(首を上に向くのを邪魔していると思います)
まずは(口の中から歯科)金属を無くすことが目標なんですけど樹脂も身体に良くないです。
ちょっと、上を向いてください。
今はここまでですね。(上を向く角度が分かりやすいように)横から撮っていきましょうか。
今はこの角度(ビデオで記録している角度)ね。
別に肩が凝っているわけじゃなし、首が動かないという実感はないけれど、それ【右下6番の(歯に詰められた)樹脂(レジン)】がちょっと(首を上に向くのを)邪魔をしていると思うんですね。
この右下6番の(歯に詰められた)樹脂が(首を上に向くのを)邪魔してますから今から取ります。
樹脂(レジン)の除去1、右下6番の歯に詰められた樹脂(レジン)を除去
はい、右下6番の(歯に詰められた)樹脂を外しました。
足、先程(重心が)後ろに行ってたのが前に行った(移った)と言っていましたけど、さらに前に行きました?
さらに重心が前に行きました。(移りました)
首を上に向けてください。どうですか?
引っかかりが無くなりました。
さっきより、首が上を向けるようになったのが分かりますか?
はい。
違うのがわかります?
はい、こんなに行ったこと(首が上を向けたこと)がないので。
こんなに上を向けたことが無いでしょ。
はい。
(歯に詰められた)金属と樹脂が(首が上を向くのを)邪魔していました。
首が張っていると言ってたんで、金属を取ったら首の張りが全部取れて、肩凝りとか無いとおっしゃりましたけどね。
まだ首が上に向けてないし、前から(首が)上に向けないと言ってはったんで、樹脂が邪魔していると違うかな。
取れば、良くなりました。どうですか?
凄いです。今まで上を首がこんなに向けることが無かったです。
他の樹脂(レジン)も除去するか、治療のご提案
肩凝りも無くなったし、たぶん、ご自身で満足がいくくらい上を向けてると思うんですよね。
ただねぇ、もうちょっと、(歯の治療をすれば)上を向けると思います。
それが5番、(右下の)6番の歯の樹脂を外して良くなったけれど、右下の5番にも樹脂が詰まっているんで、それを取れば、もっと上を向けると思います。
どうします?取りますか?取っていいですか?
はい。
それ(右下5番の歯に詰められた樹脂=レジン)を取りましょう。
樹脂(レジン)の除去2、右下5番の歯に詰められた樹脂(レジン)を除去
右下5番の(歯に詰められた)樹脂=レジンを取りました。
はい、スリッパを脱いでください。
重心がだいぶ前へ行き(移動し)ましたけど、今、樹脂を取って(さらに)変わりました?
重心は良くなったままですか?
今ね、靴下をこう(右足・片足だけで立って、左手で左足の靴下を上げた)しましたでしょ。
片足立ちは(今までは)できないんです、これ(右足・片足だけで立って、左手で左足の靴下を上げること)がね、(片足立ちで)バランスが絶対に取れなかったんです。
(片足立ちで)バランスが取れなかったのができるようになりました?
不思議
それと、目も変わってきたんですよね。
はい、ボーっとしていたのが輪郭がハッキリ見えます。
ハッキリ見えるようになってきた?
はい、凄い不思議。
不思議?よく言いはります。(口の中の歯科)金属や、樹脂を取ったらね、目がスカッと見えるようになったと。
今度はゆっくり(首を)上を向いてみましょう。
おっー、だいぶん(上を向けるようになりましたねぇー)
変わったん分かります?
はい。
さらに、変わったん(良くなった=首が上を向けるようになった)分かります?
ビックリ!
ビックリ?今度、横からもう一回ね、もう顔の面(平面)が天井と平行になってますね。
ここまで上を向けませんし、こうすると重心が取れないのでフラフラなってたんです。バランスが取れなかった。
もう一回、上を向いてください。
顔の面(平面)が最初これ位(天井に対して斜め)だったんですね。
(今は殆ど)天井と(顔の平面が)もう少しで平行になる位までいってますね(上を向けてますね)。
右下4番の歯に詰まっている樹脂(レジン)を除去するともう少し、フラつきが楽になる可能性があるので除去することを提案
だいぶんねぇ、首の方は良くなったと思うんですねぇ。
今、ちょっとおっしゃってたのが、片足立ちが出来なかった。
今、ちょっと、左足を上げてください。これ、出来なかったんですね。
右足も上げてください。これも出来なかった?
はい。
僕が見ると、まだちょっとフラついていると思うんですね。
(右下)4番の歯に樹脂(レジン)が詰まってます。
その樹脂を取るともう少し、フラつきが楽になると思うんですねぇ。
どうします?
取ります。
取っていいですか?
はい。
その樹脂を取ると首はもうかなり良くなった、目が(良く)見えるようになって、首の張りが取れて、首が上を向きやすくなって、片足立ちが出来なかったのが、今ちょっと靴下を履こうと思って(片足立ちを)したときに片足立ちが出来るようになっていることに改善に気づいた。目も良くなって。
ただもう少し、フラつきが楽になると思うんで、(左下)4番(の歯に詰まっている)樹脂=レジンを取ります。
今ですねぇ、右上の7番の(歯に詰められている)金属(歯科金属)を取って、右下の6番の(歯に詰められている)樹脂(レジン)を取って、(右下の)5番の(歯に詰められているの)樹脂(=レジン)を取りましたけど。
(右下)4番にまだ(歯に詰められている)樹脂が有るんでこれがフラつきの原因なのでこれを取ります。
本来ならね、こんなにいっぺんに(一度に沢山の歯科金属や樹脂を)外せないです。
1級といって真ん中の噛む面だけの話なので(凄く小さい詰め物で一度に外しても噛み合わせには大きく影響はしない)他がちゃんと噛み合わせが噛んでいるからまとめて(歯科金属や樹脂を)外せるんで今度(右下)4番(の歯に詰められている)樹脂(レジン)を外しますね。
樹脂(レジン)の除去3、右下4番の歯に詰まっている樹脂(レジン)を除去
4番の樹脂を外しましたけど。
まず、フラつきを治すために取りましたけど、片足で立ってみてください。
どちら側の足ですか?
どちらの足でもいいです。
左足をあげてみましょうか?あっ、そちら(右側の足)でもいいです。
どうですか?
(今度は)左足を上げてみてください、反対側(の足)。
あっ、ぜんぜん。フラつかなくなりました。
こんな、こんなどころか、(足を)上げられなかったんです。
取っていいですか?
はい。
最初はそのこと(片足立ちが出来ないこと)を全然訴えてなかったですね。
首筋が張るとかそっちのことでね、金属、樹脂を外していったらご自身で目がクッキリ見えるようになってきたとかね、それから靴下がズレてきたから上げようと思ったらあれっ、片足で立てるということになって、5番(の樹脂)を外しただけで改善があったんですけどね、僕から診せてもらうと(僕の診断では)もっとしっかりと立てるのと違うかなと。どこかなと探したら右下の4番、金属を外して右上の7番1本外して、(右下)6,5,4(6番、5番、4番の歯に詰められている)3本樹脂を外しました。
肩凝り、首の張りが楽になって、首が回りやすくなって、上が向けなかったのが向けるようになって、重心が後ろになってたんが前に来ましたよね。それから、目が良く見えるようになってフラつきが無くなった、1日で。
これだけ沢山1日で変えません、普通は。ただ、小さい詰め物で、その削った歯もちゃんと上下で噛み合ってたからね、いっぺんに進んだ方が分かりやすいかなと思ってね。後は何か調子が悪いところは無いですか?
今までがいいところが無かったんで、出来ないのが当たり前と思っていました。
金属、樹脂、詰め物は身体の一部なのでできるだけ安全なものを入れましょう。
治療2回目:平成30年7月27日
セラミックス装着、噛み合わせ調整、改善点のチェック
平成30年7月27日(今日)この前(平成30年7月6日)右の上下(歯科金属と樹脂を)外して(今日)セラミックスを入れましたけれど。首の張りどうですか、今?
大丈夫です。
大丈夫?片足で立てなかったとおっしゃってたけど。今、片足で立ってみてください。
どっち?
どちらでもいいです、まず、右足を上げてみてください。いけるでしょ。
はい。
(次は)左足を上げてみて。いけますね。
全然フラつきません。
前、片足で立てなかったと言ってたでしょ。樹脂を外した時に楽になりましたけどね。
今日、セラミックス全部綺麗に入れたんでね、全然フラつけへんでしょ。今度右、反対の足。右足の方がしっかりとしてる?
はい。
たぶん、残りの樹脂を外したらね、変わると思うんでね。まだちょっと(樹脂が)残ってますからね。全然フラつけへんでしょ。
全然、全然。
前は立てなかったでしょ。
片足では全然立てませんでした。
治療3回目:平成30年8月6日
左下奥の樹脂(レジン)を外す前の症状のチェック
平成30年8月6日、前(前回)ね、セラミックス入れて右足(片足)で立てるようになって、左足(片足)がまだちょっとフラつくんですね。
右足(片足)でもう一回立ってみてください。
片足?
片足、右足だけで。おっー、凄いですね。
はいっ。
左足(片足)で立ってください。左足もまぁまぁ……(立てますね)。ちょっと(フラつくね)
ちょっと回旋します。
ちょっと、おかしいね。ちょっとフラつくね。昔(治療開始時)は右も左も両方とも(片足では)立てなかったですね。
今日、左の奥の樹脂をね、外すとね、良くなるんじゃないかなと思うんで。外します。プラスティックね。
今、調べた結果、左の奥の下の7番の樹脂がフラつきの原因なのでそれを取りますね。
樹脂(レジン)の除去4、左下7番の歯に詰められていた樹脂(レジン)の除去後の改善点のチェック(少し改善)
下の7番の樹脂を取りました。左足でもう一回立ってみてください。どうですか、フラつき?
さっきよりマシ。さっきよりマシです。
マシになったのが分かります?
はい。
まだ右と比べてまだ左の方がフラついてますか?
そうですね、右は全然フラつかない。
右は全然フラつかないけども、左がフラつくね。
右に比べればですけど、そうですね。
最初はもう全然片足で立てなかったですね。
両足でもフラつきました。
両足でもフラついていた?
はい。
樹脂や金属を取るとフラつきが無くなって、右(右足の片足立ち)のフラつきが無くなったけど左(左足の片足立ちのフラつき)がちょっとあってね、今、樹脂を1個取るとましになりました。
まだフラつきがあるんでそのね、さっきは奥の7番の樹脂を取りましたけど6番の樹脂を取りますね。
樹脂(レジン)の除去5、さらに、左下6番の歯に詰められていた樹脂(レジン)の除去後の改善点のチェック
左下6番の樹脂を取りましたからね。
片足でね、左足だけで立ってください。
どうですか。
はい、さっきよりフラつきません。
さっきよりフラつきはマシになりました?
はい。
1個目(左下7番の歯に詰められている樹脂を)取って良くなったでしょ。2個目(左下6番の歯に詰められている樹脂を)取ってさらに良くなりました?
と、思います。
最初は、両足でもフラついて片足でなんか立てなかったですよね。
全然(ふらつきません)ね。
ちょっと変わったん分かります?
そうですね、左(の片足立ち)は。
今度、ちゃんとしたもの(セラミックスで噛み合わせを適合したもの)を入れる(歯に装着する)ともっとマシになってくると思います。
治療後の症状確認:平成30年8月24日
治療終了後の症状のチェック・改善点
平成30年8月24日ね、一応前歯の見栄えがね、悪いのを(ラミネートベニヤ方で)改善して、歯の樹脂(レジン)を全部(除去して生体親和性のあるセラミックスで)やり替えました。
金属は全然無かった(実は右上の7番の歯に金属が詰めてあった↓)んですけどね、肩凝りとか、あったり、それから、片足で立てないですね。
真っすぐに歩いたら(歩こうとしたら)フラつくんやったっけ?
あのー、道をカーブしていってしまう、真っすぐ歩けない。
真っすぐ、歩けなかった?
はい。
それで、今調べたら、原因が歯の詰め物の樹脂やということで、金属は無かったんですけどね。
上に1本ありました。
上に、1本あった?それで金属を1本外して肩こりがちょっと良くなりましたよね。
まだ(肩こりが)残ってたんで他の樹脂を全部残っているのを外すと片足で立てへんかった(なかった)のが(片足で)立てるようになってきたんですね。
では今日ちょっとやってみましょう。全部治療が終わりましたんでね。
まず、前歯を「いっー」として下さい。前歯も綺麗に(しました)ね、気になってたしね。綺麗になりました。
足、片足で立てなかったのが、右足で立ってください。ピタッとね、揺れないですね。今度左足で立ってください。
左(足は片足で)は全然立てなかったです、物を持たないと。
物を持たないと立てなかった?
はい。
それが今はピタッと立てるようになりました。今は真っすぐに歩けるでしょ?
と思います。
片足で立てなかったのがピタッと立てるようになった。
その原因は(歯に詰められた)樹脂(レジン)が原因していたので全部合うものに合わして(歯に詰められていた樹脂=レジンを除去して、身体に合うセラミックスに交換して)噛み合わせも調整しました。
それで、周り(の人から)若返ったと言われるんですね。
4カ月前に(…)の時に、教会の方とお会いしてたんですけども私と分からない方が3名あったんです。
若返って?
いえ、見栄えが違う。あのー、もー、なんか、病人的で、姿勢も前傾でね、全体にクスンでいたみたいなんですけれど、髪型も短くしたんですけれど、柴田ですと名乗っても分からない。
凄い元気そうになってふっくらしたって言われて、それは噛めるようになった(からな)んです。
噛みにくかったんがね、噛合わせも変えましたからね。
食欲が出て、体重が少ししかないんですけど、太って元気そうっていうのを言って頂いて。
それぞれハグしていただいたんですけど。別人のようって言っていただいて。
最初(初診時)の映像を見ていてもお元気そうになられて。だいたい片足で立てなかったですもんね。
今までの人生で片足では立てないです。
(片足では)立てなかった?
はい。
今はピタッと(片足で)立てますもんね。特に左足で立てなかったんですね。
右も、だいたい片足では立てないんです。
もう1回右足で立ってください。ピタッともう揺れませんもんね。はい、左足で今度立ってください。
左足はもう本当に考えられない。
考えられない?
はい。
噛み合わせと、樹脂(レジン)を除去してセラミックスにして噛み合わせを調整をして、前歯も(見栄えが)気になっていたけど綺麗になって。
家の中でも前傾姿勢だったので、何度も転んで。
前傾姿勢で何度も転んでた?
何にもない(何も障害のない)ところで。
今は転ばなくなった?
おかげで、けつまずかなくなりました。
歩き方も変わったんですね。
前傾ではないと思います。
良かったですね。
お陰様で。でも、本当にこんなに変わるとは思ってなかったです。
そうですか、僕らは変わるかなって思って、それをめがけて(目標にして)やってたんですけどね。まさか、歯で変わるとは思ってなかったでしょ。
思ってなかったです。
はい、今日で治療が終了したんでね。おめでとうございます。
ありがとうございます。
前傾姿勢が改善して姿勢が良くなり、見違えるほど若返ったと言われた
肩凝りが取れた
片足立ちが出来るようになった
しっかり噛めるようになった
前歯の見栄えが良くなった
レジン(樹脂)の除去
HEAVY CASE 15
14箇所の歯科金属の除去と樹脂(レジン)の除去と噛み合わせ調整で体調が改善
*レジン除去の体験談は後半の12:45にあります。
肝臓の数値
HEAVY CASE 4
患者さんの言葉
「命を助けてもらったと思ってます」
*レジン除去の体験談は8:30にあります。
プラスチック製シャーレ(細菌や細胞を培養する蓋つきの皿)から溶け出す内分泌攪乱物質が乳がん細胞を増殖させた!「奪われし未来」シーア·コルボーンら著/翔泳社 の中で紹介
米国ボストンのタフツ大学医学部のアナ・ソトー博士は、乳がん細胞の増殖と抑制のメカニズムを究明する研究を続けていました。乳がん細胞には女性ホルモンを受け取って成長するという特異性があります。乳がん細胞の細胞内にあるホルモンを受け取る部分「レセプター」に特異性があるからです。
ところがある時、女性ホルモンであるエストロゲンを加えていないのにがん細胞が増殖しているケースに出会います。
これを本の中では「あたかもラッシュ時の地下鉄のような状況」と表現されています。その後、繰り返しシャーレを変えて実験しても結果は同じ、エストロゲンを加えたものも、そうでないものも狂ったように増殖しています。何によって増殖されたのか、あらゆる可能性を探って4カ月、プラスチック製シャーレから溶け出した化学物質で、エストロゲンと同じ働きをしていたことが分かったのです。
その化学物質は2年後、マサチューセッツ工科大学の研究施設の分析によって「P-ノニルフェノール」と判明します。これは合成化学物質のひとつで、プラスチックを丈夫にするために添加されることがある物質でした。これはあくまでもシャーレ内の話とはいえ、無視できない内容です。乳がんは日本では女性に最も多いがんであり、年々増加しています。プラスチックの安全性については、もっと徹底的に検証する必要があると考えます。
化学物質の規制で世界をリードしてきたのはヨーロッパ(EU)でしょう。「REACH」という規制を設け、これを2008年から施行しています。REACHとは「Registration(登録)、Evalation(評価)、Authorisation(認可)and Restriction(規制)of Chemicals(化学品)」の略です。
EUではそれまで各国でばらばらだった規制を統一し、ビスフェノールAを含む膨大な化学物質について、メーカーや加工業者に登録制度を設けるなどの規制をすることにしました。輸出入の際もこのルールが適用されます。
規制ができた背景は1992年国連環境開発会議(地球サミット)で採択された「アジェンダ21」にさかのぼります。既存の化学物質は約10万種類、新たな化学物質が約4000物質ある中で、環境や人体への安全性評価の遅れが問題になりました。2002年世界首脳会議において、「2020年までに化学物質の人・環境への著しい悪影響を最小化する」ことが決定し、2006年国際化学物質管理会議では、これを具現化するための戦略的アプローチが採択され、国際的な化学物質管理政策の枠組み作りが進展したのです。
しかし、実質的にはなかなか進まない中、先陣を切ったのがEUだったわけです。国際的な流れとともに市民団体からの要望があって、REACHを採択したとされています(もちろんそれだけではなく、欧州化学産業の競争力の向上も大きな目的です)
スウェーデンの環境活動家のグレタ・トゥンベリさんが象徴的ですが、EUの人たちはヒトの健康を守ることと、環境の保護について他国よりも意識が高いという印象を受けます。なお、EUの中でも特にこの種の規制が進んでいるのはドイツです。2018年10月の欧州議会で「2021年からの使い捨てプラスチック製品の販売を欧州連合(EU)内で規制する法案」が可決したことを受け、すでに2020年1月1日よりリサイクル不可のプラスチック容器などに規制を設ける法律「包装法(Verpackungsgesetz)」が施工され、この9月からはプラスチック容器の使用が禁止されています。
24時間365日、口腔内の唾液による湿潤状態にあり、酸・熱・咀嚼による摩擦といった過酷な環境に晒されている
歯科金属とレジン(樹脂)は、経年的に溶出して金属イオンや化学物質による体内汚染を起こし、身体に悪影響を及ぼします。
一方セラミックスやジルコニアは、歯科金属やレジン(樹脂)のように金属イオンや化学物質の溶出による体内汚染を起こさずに、経年的に(ごくわずかの)摩耗以外の変化を起さない安定した安全な素材です。
しかし、セラミックスとジルコニアはレジン(樹脂)系のセメントで歯に接着するために接着剤から溶出する化学物質はゼロにはできません。中垣歯科医院では、セラミックスやジルコニアの歯質への適合を追求することで化学物質である接着剤の厚み(量)を極限まで減らして、接着剤から溶出する化学物質の身体への影響を抑える努力をしています。
適合が悪いので隙間を埋める接着剤の厚み(量)が増え、化学物質流出による体内汚染の影響が多い
適合が良いので隙間を埋める接着剤の厚み(量)が少なく、化学物質流出による体内汚染の影響が少ない