医療法人 OMSB

大阪・豊中市の中垣歯科医院
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CFS

失活歯と共存するために

「口腔と全身のつながり」
から考える失活歯

近年、歯科医療は「歯だけを見る医療」から、
「口腔と全身のつながり」を重視する医療へと大きく変化しつつあります。
その中でも近年、特に注目されているのが「失活歯(神経を失った歯)」です。

失活歯は抜いた方がいい?

失活歯が全身の炎症の原因に
全身への影響を考慮し抜歯となる
ケースも
失活歯は、強い痛みや大きな根尖病巣(歯根の先にできる膿袋)がなくても、歯根内部や象牙細管内に存在する細菌由来成分や炎症性物質が、長期的に慢性炎症や酸化ストレスに関与する可能性が指摘されています。
近年、ヨーロッパの一部の統合医療・生物学的歯科(Biological Dentistry)の分野では、「無症状であっても、失活歯が慢性炎症の原因となり得る可能性がある」という考え方から全身の健康維持を目的として抜歯を選択するというケースも出てきています。特に、原因不明の慢性疲労や体調不良、自己免疫的症状、慢性炎症疾患などとの関連を重視する考え方も存在します。
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ただし、これはまだ議論の多い分野であり、
「すべての失活歯が悪い」「すべて抜歯すべき」
という意味ではありません

もちろん、明らかな感染や大きな病変がある場合には、
再根管治療や抜歯などの局所治療が重要です。
しかし一方で、「できる限り歯を残したい」「抜歯にはまだ踏み切れない」
「全身への悪影響を少しでも抑えたい」という患者様も少なくありません。
そのため当院では、単に「抜く・残す」の判断だけではなく、
「身体側の回復力を高める」という視点を重視
しています。

当院の失活歯による
慢性炎症へのアプローチ

失活歯と全身の健康との関係については、現在も研究と議論が続いています。
一部の統合医療・生物学的歯科では、失活歯周囲に慢性的な炎症が存在する場合、局所で産生される炎症性物質や活性酸素が、全身の酸化ストレスやレドックス(酸化還元)バランスに影響を及ぼす可能性が指摘されています。

失活歯による慢性炎症が持続すると
  • 活性酸素の増加

  • 酸化ストレスの亢進

  • ミトコンドリア機能
    への影響

  • 細胞エネルギー産生
    の低下

  • レドックスバランスの乱れ
    ※レドックス(酸化還元)とは、ある物質から別の物質へ電子が移動する「酸化」と「還元」が同時に起こる反応のことで、生体の恒常性維持に重要な役割を担っています。
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老化・慢性炎症体質・免疫機能低下・動脈硬化・糖代謝異常・疲労感

ただし、これらの変化がすべての失活歯で起こることや、失活歯単独が全身疾患の直接的な原因となることについては、現時点では十分な科学的合意は得られていません。

細胞レベル・ミトコンドリア
レベルでのアプローチ

そこで近年注目されているのが、腸内で水素を発生させるサプリメント、エルゴチオネイン(EGT)、グルタチオンパースルフィド(GSSH)、NMNなどによる、細胞レベル・ミトコンドリアレベルへのアプローチです。
これらは、「失活歯そのものを治す薬」ではありません。しかし、慢性炎症による酸化ストレスへの対策や細胞エネルギーの維持、ミトコンドリア機能サポート、歯周組織の修復環境サポート、全身の炎症負荷軽減、エイジングケアという意味では、非常に理にかなった考え方といえます。

  • 水素
    特に悪性度の高い活性酸素への選択的な作用が期待されており、酸化ストレス環境を整える可能性があります。
  • EGT(エルゴチオネイン)
    “長寿ビタミン”とも呼ばれ、細胞やミトコンドリアを守る成分として注目されています。
  • GSSH
    (グルタチオンパースルフィド)
    近年研究が進む強力なレドックス制御分子であり、生体が本来持つ抗酸化・解毒システムの中核に関与しています。
  • NMN
    加齢によって低下するNAD経路をサポートし、細胞エネルギー産生やミトコンドリア機能との関係で世界的に研究が進められています。

「抜く・残す」だけではない
失活歯への向き合い方

失活歯の問題は、単に歯の神経の問題ではありません。
近年では、慢性炎症や酸化ストレス、ミトコンドリア機能など、
老化に関わる要素との関連も注目されています。
そのため失活歯への対応は「抜く・残す」の判断だけでなく、
炎症を抑え、細胞やミトコンドリアの働きを支えながら
身体が回復しやすい環境を整えるという
「全身とのつながり」を考慮した視点も重要になってきています。

当院では、単に「削る・抜く」だけではなく、
「口腔と全身とのつながり」という視点から
歯と全身の健康を総合的に考えています